眼瞼下垂が顎関節症を引き起こす理由とは?初期症状を究明

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その顎関節症、
眼瞼下垂が原因かも?!

顎関節症とは、あごの関節とその筋肉に障害が出る病気。とくに若い世代の女性に多く見られる症状で、現代病のひとつとしても注目されています。
痛みや症状の出方も人それぞれで、自然に治癒する軽度のものから、本格的な治療を要する重度のものまでさまざま。重度の顎関節症になると食事や会話をするのもままならなくなり、日常生活にも大きな支障が出てきます。
そんな顎関節症ですが、原因のひとつとされているのが眼瞼下垂です。まぶたのたるみである眼瞼下垂と、顎関節症には、どのような関係性があるのでしょうか?以下に詳しく解説していますので、ぜひ目を通してみてください。

  • その顎関節症の原因は?

    顎関節症とは、あごの関節と咀嚼筋(そしゃくきん)に何らかの障害が発生することで、さまざまなトラブルに見舞われる慢性疾患です。
    顎関節は、下顎頭(下あごの関節の先端)が下顎窩(頭蓋骨のくぼみ)に入り込んでおり、その2つの間にクッション的な役割として関節円板が付着しています。この関節円板はコラーゲン繊維のかたまりなのですが、これがすり減ったりズレるなどの問題が起こると、顎関節症が発生すると言われています。

    顎関節症の初期症状

    顎関節症は、あごの痛み(顎関節痛)・口がうまく開かない(開口障害)・あごを動かすとカクカクと音がする(顎関節雑音)の3つが主な初期症状。この3つのうちの1つ以上に該当しており、専門的な検査で他の疾病との関連性が認められない場合、顎関節症と診断されます。

    しかし、他の疾病との関連性が認められず、顎関節症と診断された人でも、実は眼瞼下垂が原因となっている可能性があります。顎関節症の検査・診断は、主に歯科医院で行われているため、眼瞼下垂を見落とすケースは少なくありません。もし、目元のたるみが気になっており、治らない顎関節症を抱えているなら、形成外科・美容外科などに相談してみるのもひとつの手段です。

  • 眼瞼下垂と顎関節症の初期症状の関係

    眼瞼下垂は顎関節症の原因のひとつとして考えられますが、実は顎関節症そのものの原因はハッキリと分かっていません。噛み合わせ・食いしばり・外傷・姿勢・ストレスなどが挙げられますが、初期症状のひとつである「食いしばり」が眼瞼下垂に関係していると考えられています。

    原因はストレスと食いしばり

    眼瞼下垂になると、まぶたを開けるための筋肉が弱まるため、力を入れて目を開こうとします。その力は無意識に出していることがほとんどですが、力を入れようとすると自然と顎に力が入り、歯を食いしばっている事から、咀嚼筋が疲れ、あごの痛み・だるさといった症状が出てくるのです。

    筋肉の弱まり

    ちなみに、人間の咀嚼力は非常に強く、普通にものを噛むだけでも体重と同程度の圧力がかかります。これが、食いしばり・歯ぎしりなどの不自然な力になると、その圧力は体重の2倍相当と言われているのです。体重が50kgの人なら、100kgの圧力がかかるという計算です。

    眼瞼下垂によって長時間の食いしばりが続くと、多大な圧力によって顎関節の間にある関節円板がすり減ってしまい、顎関節症が起こります。これはひとつの可能性の話ですが、まったく関係がないとは言い切れないのが現状です。

  • 眼瞼下垂による
    顎関節症の解消のために

    顎関節症を初期症状が出ているにも関わらず放置しておくと、あごの関節が徐々に変形してしまい、痛み・違和感などの症状が悪化。ものを食べる・言葉を話す・歯みがきをするといった行動のたびに、あごの関節がカクカク鳴ったり痛みを感じることで、精神的なダメージを負うこともあります。

    まずは口腔外科へ

    顎関節症の治療は口腔外科で行われ、噛み合わせの調整・スプリント療法(歯型に合わせたマウスピースを装着する)・関節の手術などの治療法があります。また、セルフケアも重視されており、食いしばりを防止する認知行動療法なども取り入れられます。

    改善が見られないときは眼瞼下垂を疑う

    眼瞼下垂が原因となっている場合、顎関節症解消のための治療法ではなかなか改善しないのが特徴。何をしても症状が治まらない、悪化する一方であるといった場合は、眼瞼下垂の可能性を考えてみると良いでしょう。その際には、眼瞼下垂について詳しい形成外科・美容外科などで診察・カウンセリングを受けることが重要です。

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