まぶたのたるみで二重から一重へ…
まぶたのたるみにはさまざまな原因がある
「昔はきれいな二重だったのに、最近は一重や奥二重に見える…」「朝起きたら一重になっていて元に戻らない…」その悩みの原因はまぶたのたるみかもしれません。まぶたのたるみの原因や二重との関係性についてわかりやすく解説しているので、腫れぼったく見えるまぶたに悩んでいる女性は必見です。
まぶたのたるみを引き起こす原因と対処法
日ごろからまぶたに負担をかけている
まぶたの皮膚はとても薄くてデリケート。若い人でも日ごろからまぶたに負担をかける生活をおくっていると、まぶたの皮膚や筋肉が伸びてたるんでしまいます。
まぶたの刺激となるのは、洗顔やメイク落としによる摩擦、まぶたを引っ張るアイプチやメザイク、つけまつげなど。またハードコンタクトも内側のまぶたと摩擦をおこすため、負荷をかけてしまいます。心当たりのある方はまぶたに優しい生活習慣を心がけましょう。
メイク落としシートでごしごしと擦らない、落ちにくいウォータープルーフの化粧品を使用しない、洗顔は泡で優しく行うなど今日から始められることがたくさんあります。
加齢
年を重ねると、長年まばたきを続けてているまぶたの皮膚や筋肉は伸びてしまいます。まぶたの筋肉が伸びてしまうと、その筋肉の動きを補うために額やこめかみ、肩などの筋肉に大きな負担がかかるため、疲労感にもつながります。この状態は一般的に「眼瞼下垂」と呼ばれており、全体的に老けた印象をもたれてしまうほか、重症になると目を開けるのが困難になるケースもあるため注意が必要です。
皮膚のたるみだけならエイジングケア用の化粧品を使ったセルフケアやフェイシャルエステで対処できるかもしれませんが、筋肉が伸びてしまうとセルフケアでは解決できません。筋肉や神経のメカニズムを熟知している医師のもと、眼瞼下垂の手術を受ける必要があります。心当たりのある方は、日常生活に影響が出る前に医師に相談してみましょう。
【番外編:たるみ以外に考えられる一重・奥二重の原因】
むくみ
一重や奥二重になるのが基本的に朝方だという方は、むくみが原因の可能性大。アルコールや水分を摂りすぎてしまうと、水分が血管外に染み出してしまい身体の表面がむくむため注意が必要です。また、塩分の摂り過ぎも、体に水分が溜まってむくみやすくなる原因なので気をつけましょう。
むくみを解消するには運動が有効。筋肉がポンプのように作用して、血液の循環が良くなるため、不要な水分を身体の外へ排出しやすくなります。
脂肪
もともと顔に脂肪がつきやすい体質の方は、まぶたに脂肪がついたせいで二重が一重になっているのかもしれません。もともとアジア人の目は脂肪が多く、少し体重が増えただけで顔の印象が変わってしまう傾向があります。体重が増えてしまった(かもしれない)という方は、ダイエットに取り組みつつ少し様子を見てみましょう。
セルフケアで刺激を与えてしまうとさらにたるむ可能性も
セルフケアによって強い刺激を与えてしまうと、まぶたのたるみが悪化するため要注意。二重が一重や奥二重になってしまう原因は一つではなく、原因が分からないまま正しいケアができているかは分かりません。丁寧にケアをしているつもりでも、逆に刺激になってしまうことも。たるみが気になり、どんなケアにも効果を感じられないという方はたるみの専門家に状態を見てもらうのをおすすめします。
たるみの原因がまぶたの筋肉ならセルフケアで治すのは難しい
加齢やまぶたへの負担によってまぶたの筋肉が伸びてしまった場合、まぶたのたるみを自力で直すのは困難です。「以前は二重だったのに、最近はくっきりした二重にならない」という症状が一時的なものではなく一定期間続いている方は、まぶたの筋肉が伸びてしまっているかもしれません。
見た目の印象や視界の悪さが気になる場合は、まぶたのたるみを解消する手術を検討してみてください。
筋肉によるたるみが悪化した「眼瞼下垂」は専門的な治療が必要
筋肉が伸びてまぶたがたるみ、日常生活に支障が出ると「眼瞼下垂」と診断されます。
眼瞼下垂はまぶたの筋肉がうまく働かず、まぶたを挙げられなくなった状態です。まぶたが下がったままで視界が悪くなったり、無理にまぶたを開けようと他の筋肉に負担をかけたりすることで、見た目・機能面ともに大きな支障がでることも。
筋肉が伸びてまぶたがたるんでしまっている場合、外側の皮膚をケアしてもたるみが治ることはありません。まぶたがうまく挙がらず黒目にかかっている、顔の周りの筋肉や首、肩が凝っているなどの症状がある方は「眼瞼下垂」の治療を扱っているクリニックで適切な治療を受けましょう。
眼瞼下垂の手術は大きく分けて2種類
まぶたが垂れ下がり、物が見づらいという方は保険適用で手術が可能。保険適用の手術で、見えづらさや目の開けにくさなど、機能面を改善してもらえます。
ただ保険適用の手術では、あくまで機能面に焦点を当てているため術後希望通りのまぶたになるかどうかは分かりません。また切開法の手術を執るため、まぶたの傷や腫れがしばらく続くのが難点です。
眼瞼下垂の手術には、自由診療の手術もあります。自由診療の手術ではまぶたの機能面だけでなく、見た目の美しさにまで配慮してもらえます。術式も切開法だけでなく、まぶたを切らずに糸で吊り上げるという選択肢もあり、早めに社会復帰できるというメリットも。保険適用の手術よりコストはかかっても希望のまぶたにしたいという方は、自由診療の眼瞼下垂手術も検討してはいかがでしょうか。