もしかしたら眼瞼下垂かもと疑うことから始めましょう。
「眼瞼下垂」という病気自体がめずらしいものだと思っていませんか?だとすればそれは大きな間違いです。あなたが気づかないうちに、眼瞼下垂の症状が進んでいる可能性があるのです。
成人すればだれでも眼瞼下垂になる!?
じつは高齢者でなくとも、成人すれば程度の差こそあれ、だれでも眼瞼下垂もしくはその一歩手前の状態であることが多いといいます。なぜならまぶたを支える支持組織(瞼板というコラーゲン組織)とまぶたを動かす筋肉の結合は非常に繊細なもので、その結合部分は徐々に切れていくものだからです。
歳を重ねるだけでなく、花粉症やアレルギーのかゆみで目を強くこする、コンタクトを使っている、アイプチを使っている…という人であれば、さらに眼瞼下垂のリスクが高まります。
頻繁に起こる頭痛、顎や肩のこわばりも…
ちなみに、眼瞼下垂の初期症状として起こる頭痛は緊張性の頭痛が多く、締めつけられるような痛み・めまい・鈍い痛みが続くといった初期症状が見られるようになります。緊張性頭痛の原因がすべて眼瞼下垂というワケではありませんが、可能性は否定できません。
眼瞼下垂には先天性と後天性がありますが、ここではおもに後天性の眼瞼下垂に関する初期症状について説明していきます。思い当たる節がある人は、一度眼科で検査を受けることをおすすめします。
眼瞼下垂から不安障害など精神面への影響
「ちょっとまぶたが下がってきたくらいで大きな影響はないだろう」などと軽視していると、予測もつかない症状におちいることもあります。その典型が精神面への影響です。なんとなく気分が落ち込むようになった、不安で不安で仕方がない、つねにイライラしてしまうといった、一見眼の病気とは関係ない症状の原因が、眼瞼下垂であるかもしれないのです。
手術を勧められて半信半疑だった人が、眼瞼下垂の症状から解放されてストレスがなくなり、すっかり健康を取り戻したという事例もたくさんあります。うつの症状にもよく似ていますが、精神疾患を疑う前に、眼瞼下垂の可能性はないか診察を受けてみるとよいでしょう。
以下に典型的な眼瞼下垂の初期症状について説明していきます。