コンタクトによって眼瞼下垂が起こる理由と対処法

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コンタクトレンズを長く使うと、眼瞼下垂になるってホント?

以前よりもまぶたが下がってきた気がする、目を開けにくくなってきた…という方、もしかしたらコンタクトレンズを長期的に使用してはいませんか?実は、コンタクトレンズがまぶたのたるみ、眼瞼下垂の原因となっていることがあるのです。 ここでは、コンタクトレンズの使用と眼瞼下垂の関係性、まぶたのたるみを予防するために心がけたいことなどをまとめています。

コンタクトレンズを使っていると目が細くなる!?

コンタクトレンズを長い期間、継続して使用し続けていると、目の縦幅が細くなることが分かっています。これは、まぶたの筋力が低下して皮膚がたるんでくる眼瞼下垂です。 とくに、ソフトよりもハードコンタクトを使っている人に発症する率が高く、その関連性についての研究や論文も多数発表されているほどです。では、なぜコンタクトレンズの使用で眼瞼下垂が起こりやすくなるのでしょうか?その理由には、いくつかの可能性が挙げられます。

  • コンタクトレンズとまぶたの裏側が摩擦を起こし、腱膜と瞼板の結合がゆるむ・外れる。
  • レンズをはずすときに行う「まぶたを引っ張る」という行為が腱膜にダメージを与え、筋肉との結合がゆるんでしまう。
  • コンタクトレンズという異物を眼球に入れ続けることで、眼輪筋の緊張度がアップ。まぶたを上げる眼瞼挙筋の収縮に影響を与え、腱膜がゆるんでしまう。
  • コンタクトレンズによって目の表面が乾燥、まばたきの回数が増えて腱膜が伸びる。

原因となっている要素は1つかもしれませんし、いくつか絡み合って眼瞼下垂が起きている可能性もあります。明確な原因は分かっていませんが、コンタクトレンズの使用がまぶたのたるみを引き起こす…という点については確かなようです。

ハードコンタクトを使っていると眼瞼下垂になりやすい!?

コンタクトレンズが原因とされる眼瞼下垂は、ソフトレンズよりもハードレンズのユーザーに多く見られます。これは、京都府立医科大学の眼科学教室・渡辺彰英先生らの研究でも明らかになっています。
※引用元:京都府立医科大学眼科学教室 助教渡辺彰英先生 研究
http://www.ophth.kpu-m.ac.jp/research/gankeisei/watanabe/

しかし、コンタクトの長期使用で眼瞼下垂になっていても、それに気づかない人が多くなっています。まぶたが下がってきても、無意識に力を入れてまぶたを引き上げたり、あごを上げることで視野を確保しているからです。とくにコンタクトレンズの使用者は、レンズをはずすとまぶたが重く・目が疲れたように感じるため、まぶたが黒目にかかっていても、それが病気であるとは気づかないようです。

では、コンタクトレンズの使用を中止すれば、眼瞼下垂は治るのでしょうか?実は、一度発症してしまった眼瞼下垂が自然治癒するケースはほとんどありません。そのままコンタクトを使い続けると、症状は悪化の一途をたどり、まぶたのたるみはどんどん酷くなっていきます。 もし、昔に比べてまぶたが下がってきた…と感じるようなことがあれば、一度クリニックに相談し、きちんと診察してもらうことをおすすめします。

コンタクトレンズの使用で眼瞼下垂になる理由は?

コンタクトレンズが眼瞼下垂の原因となる可能性について詳しくご紹介しましょう。

普段からコンタクトレンズを使用している方は多いかと思いますが、コンタクトレンズの使用が眼瞼下垂に繋がることがあるとこちらの記事でも紹介されています。

参考:(PDF)信州医誌:新たなる疾患概念「眼瞼挙筋腱膜すべり症」[PDF]

コンタクトレンズ使用に関する眼瞼下垂は後天的な原因に該当し、眼瞼挙筋腱膜と呼ばれるものが腱板から離れたりすることが原因で発生するとのこと。また、加齢とともに進行するとのことなので、若いうちからコンタクトレンズを使用している方は高齢になってからこういった症状を強く感じてしまう可能性もあります。

コンタクトレンズの刺激による眼瞼下垂のリスク

コンタクトレンズは、目にとっては異物です。それが長時間、長期間にわたりまぶたや目に刺激を与えているわけなので、良くないことというのは何となく想像できるのではないでしょうか。

まぶたの裏側がコンタクトレンズによって擦られてしまい、瞼板と挙筋腱膜が結合している部分が外れれば目をうまく開けることができなくなってしまいます。

眼瞼挙筋は目を開けるために欠かせない役割を持っていて、眼瞼挙筋が収縮することによってまぶたが上がって目も開くのです。ですが、コンタクトレンズを使用するとその刺激で腱板から挙筋腱膜が徐々に剥がれ、あそびが生まれます。眼瞼挙筋がしっかり働いたとしても、うまくまぶたを持ち上げられないような状態になってしまうのです。

あそびができたとしてもミュラー筋と呼ばれる筋肉によってしばらくは問題なく目を開けられる状態が続くのですが、更にあそびが悪化した場合にはミュラー筋の働きを持ってしても目を開ける力をカバーすることができず、眼瞼下垂に繋がります。

眼瞼挙筋もミュラー筋も、どちらも自分で意識して使うものではありません。現在自分がまぶたを持ち上げる際に使っているのが眼瞼挙筋ではなく、ミュラー筋の可能性もあるわけです。

長期間にわたってコンタクトレンズを使用している方は、すでに眼瞼挙筋だけではまぶたを上げることができず、ミュラー筋を使っている可能性も考えてみましょう。状態が悪化した場合には眼瞼下垂に繋がる可能性が高いです。

片目のみに症状が現れることも

眼瞼下垂の症状は、必ずしも両目に現れるとは限りません。特にコンタクトレンズが原因で眼瞼下垂になっている場合、左右の目のうち、どちらか一方にだけ症状が強く現れることもあるのです。

例えば、左右の目の大きさに違いがあり、それに悩んで病院やクリニックに相談に行ったところ、コンタクトレンズの長期使用が原因だと指摘されるケースもあります。眼瞼下垂の症状が現れるといっても、ある日突然まぶたが開かなくなるわけではありません。毎日ほんの少しずつ症状が現れていくので、自分自身ではその変化に気づけず、ただ単に加齢の影響だと思っている方も少なくないのです。

「眼瞼下垂ならば両方に症状が現れるだろうから自分の場合は違うな…」と自己判断するのではなく、専門家に相談してみましょう。当然ながら左右の目で開き方が異なれば物の見え方にも違いが現れるようになってしまいます。

眼瞼下垂になると肩こりや頭痛といった症状を感じることも多いため、まぶたのたるみのほかにこういった症状があれば、眼瞼下垂の可能性も疑ってみてください。コンタクトレンズの使用は眼瞼下垂の原因の一つとなるので、コンタクトレンズの長期使用に加えてまぶたの開きにくさを実感している場合は一度診察を受けてみるのがおすすめです。

参考:(PDF)日本眼科学会:第6章 コンタクトレンズ合併症[PDF]

原因はまだ分かっていない部分も多い

コンタクトレンズを長期的に使用している方は眼瞼下垂の発生率が非常に高いのですが、その原因がすべて解明されているわけではありません。そのため、コンタクトレンズを入れたり、外したりする際にはできるだけまぶたを引っ張らないようにする、コンタクトレンズが乾いてまばたきの回数が増えないように定期的に目薬を差すなどの対策は非常に重要なのですが、できることならばコンタクトレンズを装着する時間を減らすことについて考えてみてはどうでしょうか。

もちろん、できるだけ使わないようにしたほうが良いのですが、外出時にメガネをかけるのはちょっと…という方も多いでしょう。普段のコンタクトレンズの使用方法がまぶたにとって刺激になっていないかを確認し、問題があれば改善してみるのがおすすめです。

まぶたは優しく扱おう

眼瞼下垂を引き起こす原因は、まぶたに強い力を加えること。そのため、コンタクトレンズの着脱には、とくに注意が必要です。 レンズをはずすときは、つい力を入れてまぶたを引っ張りがちですが、できるだけその力を優しくすることが大事。ハードコンタクトの場合は、専用のスポイトがあるため、こういったアイテムを使うと力を入れずにはずすことができます。

また、まぶたや目の周りの組織はデリケートなため、目をこすったり、ゴシゴシと顔を洗ったり、タオルでこすって拭くなどの行動はNG。アイメイクをしている人は、アイプチやつけまつ毛の使い過ぎにも気をつけましょう。コンタクトレンズと一緒に使うと、眼瞼下垂のリスクがさらに高まってしまいます。 仕事でパソコン・スマホなどを使う機会が多い人は、眼精疲労による眼瞼下垂に注意。1時間に1回休憩を入れ、蒸しタオルなどで目やまぶたをいたわるようにしてください。こまめなケアと心がけが、まぶたのたるみを予防するヒケツです。

参考サイト・参考文献

眼瞼下垂の手術が得意な
クリニック2選
  • 「切らない」眼瞼下垂手術なら
    セオリークリニック
    セオリークリニック

    画像引用元:セオリ―クリニック
    https://theory-clinic.com/

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  • 「切る」眼瞼下垂手術なら
    あおき形成外科眼科
    クリニック
    あおき形成外科眼科クリニック

    画像引用元:あおき形成外科眼科クリニック
    http://aokikeiseiganka.com/

    形成外科と眼科の両方の観点から治療方針を決定
    他院での失敗をリカバリーする修整手術でも実績多数

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【切る眼瞼下垂】当サイト内で紹介しているクリニックの中から、「日本形成外科学会」「日本眼科学会」に所属している医師の中で、双方とも専門医の資格を有しているクリニック(調査日時:2018年12月)。


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